雪少なし雲取山・1

雪山といっても東京都内なんですが(笑) 3,000m近い高山に簡単に近づくことのできないこんな季節、体力維持の目的もあってときどき足を運びます、雲取山。登山口から6時間程度しっかり歩けて、途中に小屋があるから安心で、しかも雪もほどほどにあるという、一粒で三度おいしい山だと思っています。さらに、都内から電車とバスで安く行けるのも魅力です。椿の茶屋の自宅から片道1,500円足らず。八ヶ岳はここまで財布に優しくありませんから(^^)

そういうおいしい場所であるがゆえに、真冬でも結構人気の山・・・だと思っていたんですが、1月28日(土)早朝の奥多摩駅前を発車した鴨沢登山口行きのバスは乗客わずか5人。数年前の混雑ぶりはどうしちゃったんだろ、と、ふと不思議な気持ちに。登山口の駐車場は満杯でしたから、薄暗いうちから登って日帰りを狙う人が増えたのかもしれません。

午前7時40分、鴨沢登山口。奥多摩湖の湖面は日陰で薄く氷結。


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鴨沢 2017/1/28


しかし、寒そうなのは日陰だけ。すぐに思いました。気温が高くて、なんだか残雪期といいますか、春の山のように感じられるのであります。歩いているうちに暑くなり、結局上半身はシェルも中間着も脱いでしまって(夏山みたいに)ベースレイヤー一枚だけ。腰から下はシェルの下に化繊綿のインナーズボンをはいていたのですけど、これは脱ぐとかっこわるいので(笑)、汗をかきながら登ることとなりました。

登山口から1時間ほどのところにある廃家。日照の短い地面にはこんな具合に雪が残りところどころ凍っていますが、坂を登るには特に支障なし。七ツ石山トラバースの険しい区間は微妙なところですけど、そこを除けばかなり上までトラクションだけで上がりました。


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小袖付近 2017/1/28


七ツ石山を過ぎると石尾根縦走路。雪が解けて、陽射しがあって風が暖かくて、なんだか春の雰囲気です。


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石尾根(奥多摩小屋付近) 2017/1/28


白峰三山が雪をかぶっています。


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石尾根(奥多摩小屋付近) 2017/1/28


小雲取山手前の標高1,800m付近を過ぎるとさすがに気温が下がるのか、急坂の路面凍結が目立つようになりました。アイゼンをはき、少ない雪を鉄の爪でザクザク踏みながら歩いていくと、山頂が見えてきます。ここまで来ればもう30分とかかりません。


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雲取山頂上付近 2017/1/28


続きます。


2017-02-04 : : コメント : 4 :

秋の思い出から・4・甲斐駒ヶ岳(二)

北沢峠から3時間40分ほどで甲斐駒ヶ岳の頂上に到着。防寒着を着こまないではいられないような冷たい風が吹き付けていましたが、空気が澄んでいて遠くまでよく見渡せました。遠くは南アルプス中南部の諸峰、北アルプス槍穂、中央アルプス木曽駒、そのまた向こうの加賀白山まで。鳳凰三山の向こうには富士山がのぞいて見えます。信仰の山らしく、山頂部には石碑や祠が立ち並んでおります。


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甲斐駒ヶ岳頂上 2016/10/15


東側をのぞくと、甲府盆地が眼下に広がります。小学校や中学校の地理で「扇状地」という地形があることを習いましたけれど、なぜそういう命名をされているのか、中学卒業後数十年を経てよーくわかりました。


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甲斐駒ヶ岳頂上 2016/10/15


さて、途中までは往路を戻ります。岩場のアップダウンをひとつひとつこなしながら、やがて振り返ると甲斐駒の姿が。深田「百名山」には「毅然という形容に値する威と品を備えた山容」とあります。バランスよくどっしりとした三角形、槍の穂先ほどではないけれどもとがった山頂部、珍しい白い山体。ユニークな姿の山ではありますね。


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駒津峰付近より甲斐駒ヶ岳 2016/10/15


駒津峰で往路と別れ、しばらく見晴らしの良い尾根を歩き、そして樹林帯のうんざりするほど長い坂を下って、午後3時前北沢峠に戻りました。北沢峠付近の小屋で一泊して、翌日は仙丈ケ岳を歩く予定だったのですけど、なんとしたことか仕事が心配になってきて(笑)予定を切り上げて帰ってきてしまったのがいささか心残りな山行でありました。


・ ・ ・ ・ ・


昨秋最後の山行(11月)は甲武信ヶ岳でした。この山もいろいろ写真を撮らせてくれたのですけど、最近やっと雪の山へ行けましたので、甲武信ヶ岳は後回しにして、次回は別の山です(^^)


2017-01-29 : : コメント : 2 :

秋の思い出から・3・甲斐駒ヶ岳(一)

10月中旬に入ってようやく天候が安定してきたような気がします。高い山や北のほうの山ではもういつ雪が降ってもおかしくないシーズン最終期で、駆け込むように山へ通いました。男体山の次は甲斐駒で、時間の関係で北沢峠からサッとピストンです。この山も初登山。

10月15日(土)午前4時の甲府駅前、天気は快晴。どこからどう見ても登山日和なこの朝、南アルプス山中・広河原へ向かうバスの停留所には、しばらく続いた雨で山に飢えているに違いない(笑)登山客が長蛇の列を作っていました。その数約100名。酒のにおいをさせたおばさん三人組が「山なんか登ったって何になるのよ、ばかだよねえ」と声を張り上げながら通り過ぎていくのを、「何にもならないけどそれがいいんだよーうるせえなあー」(笑)と心の中で受け流しながらバスを待ちます。7月の北岳登山の際にこの早朝バス便を使ったときはバスが4台出て全員着席だったもので、今回もそうなるのかなーと構えていたら、とんでもない! 山梨交通はケチであります。やって来たバスは2台だけ。椿の茶屋は広河原まで約2時間、つり革にぶら下がってうとうとしながらのぎゅう詰め満員バスの旅を余儀なくされました。

広河原で北沢峠行きのマイクロバスに乗り換え、午前7時半、北沢峠から歩き始めました。長衛小屋と仙水小屋の横を通り抜け、谷沿いにゆるゆると上がって1時間ほど行った仙水峠で展望がパッと開けました。色づいた森の向こうに、白い山です。左側が甲斐駒の主峰、右の丸っこいのが支峰・摩利支天。


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仙水峠より甲斐駒ヶ岳 2016/10/15


仙水峠から稜線に向かって急坂を登り、高度をぐいぐい稼いでいきます。左を見れば仙丈ケ岳。


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仙水峠付近より仙丈ケ岳 2016/10/15


右側には甲斐駒が迫ってきました。


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仙水峠付近より甲斐駒ヶ岳 2016/10/15


快晴の日差しがじりじりと照りつけて暑さを感じる中、仙水峠から1時間ほどで高度を約500m上げ、稜線に出ました。ここからは山頂も間近に見えますし、標高差ももう大したことないやとタカをくくっておりましたが、岩場が断続していて、それまでの急登以上に体力を使います。北アルプスや八ヶ岳だったら鎖やハシゴがかけてあるだろうなーというところにそれがなく、自分の頭で手足の置き場を考えながら三点支持で進みます。


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駒津峰付近より甲斐駒ヶ岳 2016/10/15


山頂が近くなりました。花崗岩が風化した白い砂の急斜面で、足を滑らせないよう気をつかいながら一歩一歩登ります。


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甲斐駒ヶ岳頂上付近 2016/10/15


甲斐駒、もう一回分あります(^^)


2017-01-21 : : コメント : 10 :

秋の思い出から・2・男体山

10月上旬も苦戦が続きました。新潟の苗場山、日光の男体山とそれぞれ日帰りで歩きましたけど、ハッとするような風景にはなかなか出会えず。下のカットは、男体山頂上から二荒山神社に向けて下山の途中、ガスがほんの一瞬晴れて青黒い中禅寺湖がはるか下の方に見えた瞬間でした。


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男体山から中禅寺湖 2016/10/10


苗場山は・・・頂上は踏みましたけど、山の見え方もガスのかかり方も紅葉もすべてが中途半端で、写真は全部ボツです(泣)いつかリベンジします。


2017-01-16 : : コメント : 4 :

秋の思い出から・1・谷川岳

さて、年が改まったのですけれども、手近なお山にさっぱり雪が降ってくれないもので、陣馬山から高尾山まで一日散歩した以外、まったく歩いておりません。あと数週間もすれば何とか・・・ねえ・・・と期待しつつ、それまでは昨年秋の山を思い出しながらご覧にいれたいと思います。

昨秋は8月後半から10月にかけて悪天候が続き、一登山者としてはひどいシーズンでありました。9月に行こうと思っていた南アルプスの塩見岳、9月下旬から10月上旬にかけてどっちにしようかな~と楽しみにしていた飯豊か朝日、そして越後駒ヶ岳、すべて机上の夢に終わりました。これらの山行のためにと思って買い込んだスリーシーズン用のシュラフもエアーマットも食糧も、未だ日の目を見ないまま押入れで眠っています(笑)

で、しょうがないので日帰り単発で、雨の止み間を狙って歩いていたのであります。最初は9月の谷川岳から。仕事で疲れてしまって早起きができず、時間節約のため往復ロープウェイ利用の軟弱登山となりました。ほんとは西黒尾根から登るつもりだったんですけど(言い訳)

南へ行くほど雨がちな日で、上越国境のこのへんは曇りだが晴れ間が広がる時間もある、といった感じの予報であったと思います。山を訪れる人は少なく、土合の駐車場もロープウェイもガラガラでしたねえ。

ロープウェイの終点である天神平からトマの耳まで、休憩込みで1時間40分ほどでした。ガスが晴れていたのはほんのわずかの時間です。


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トマの耳付近からオキの耳を望む 2016/9/11


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オキの耳付近からトマの耳を望む 2016/9/11


谷川岳の双耳峰から西は、切れ落ちた岩場だらけの東側とはかなり趣を異にします。すっきりとスマートな山体、優雅な曲線を描く尾根。のびやかで美しい姿だなあと思います。すっきりと晴れて眺めのよい日にいつか、ここをのんびり歩いてみたいと思わせられる明るい尾根道でした。


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オキの耳付近 2016/9/11


2017-01-07 : : コメント : 4 :
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そうなったら、瞬間に向かってこう呼びかけてもよかろう。留まれ、お前はいかにも美しいと。

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