盛夏の白馬・6

夜は明けて7月26日(日)。主稜線を吹き抜ける風はさらにすごいことになってほとんど台風並みとも感じられるほどでしたが、しかしガスもどこかへ吹き飛ばしてくれたようで、夜明け前の白馬岳はこの通り(^^)/

ご来光目当てに山道を上がる人たちの姿がヘッドライトの白い光と共に点々と続きます。


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白馬山荘付近より白馬岳 2015/7/26


下界をおおう雲海も、いい感じであります。


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白馬山荘付近 2015/7/26


このままご来光を待ちたい・・・ところですが・・・しかしこの日は日曜日。翌月曜日は残念ながら仕事であります。妻も仕事、そろそろ受験生になりつつある高校生の娘は予備校( ̄▽ ̄) ここから栂池の下山口まで7時間近くかかるので、小屋の朝ごはんを弁当に振り替えてもらって、朝のまぶしい光を浴びながら午前5時、そそくさと出発。


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白馬山荘付近より白馬岳 2015/7/26


標高2,932mの頂上付近から振り返れば正面に北アルプスの峰々、画面左下には昨日登って来た大雪渓。


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白馬岳頂上付近 2015/7/26


この日撮った写真は残した分だけで160枚以上ありました。この明け方だけをとっても、夜の闇から徐々に浮かび上がる白馬三山、はるか遠い富士山のシルエット、西にそびえる剣・立山の姿などなど、見どころは多かったのですけど、いちいち拾っていると真冬に夏山記事を延々と続けているような羽目に陥りそうです(^^;)から、巻き入れていきます。


続きます。


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2015-09-26 : : コメント : 4 :

盛夏の白馬・5

猿倉の登山口からほぼコースタイム通りの6時間半ほどで白馬山荘に到着。日本最大の収容人数を誇るという、とても「小屋」とはいえないこの山小屋には、立派なレストランも多数の雑誌・コミック本も完備。毎度のことながら、妻と娘はたちまち歩かなくなりました(笑) この日は梅雨明け直後の週末、しかも前日の豪雨で足止めをくらっていた人たちもまとめて上がって来ていたのですから、混雑するのは仕方ありませんねぇ。2畳ごとに壁で仕切られた区画があって、そこへ親子3人で入れたのはラッキーでした。

散歩がてら、一人で白馬岳の頂上を目指します。午後に入り、折からの強風に乗ってガスが入って来てしまい、残念ながらあたりは真っ白状態。


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白馬岳頂上 2015/7/25


主稜線上の花もみずみずしく咲いています。稜線歩きの明日が(お天気がよければ、ですけど)期待できそうです。


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チシマギキョウ 白馬岳 2015/7/25


シコタンソウの花。これも千島列島系の名前ですね。小さくて目立たない花ですが、拡大してみると、赤やオレンジの斑点が鮮やかです。


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シコタンソウ 白馬岳 2015/7/25


強い風が吹き荒れていたこともあってか、高山チョウ・タカネヒカゲには会えずじまい。しかしミヤマアケボノソウとは再会を果たすことができました。3年前の記憶にあったのと同じ場所に咲いていてくれました。これはちょっとうれしかったですよ(^^)


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ミヤマアケボノソウ 白馬岳 2015/7/25


ガスはさほど厚くはなかったらしく、時折晴れ間と共に遠くを望めはしたのですけれど、しかし誰もが願っていた夕焼けは見ることかなわず。翌朝に期待しましょう。レストランで液体燃料を補給して(笑)おやすみなさいであります・・・


続きます。


2015-09-26 : : コメント : 0 :

盛夏の白馬・4

敬老の日と秋分の日がくっついて今年はなんと五連休。かねて狙っていた「槍」へやっと行ってきました(^^) 秋の気配が立ち込めていた北アルプスでしたが、しかしこのブログの中は進みが遅いものでまだ梅雨明け直後の夏山真っ盛り。速足で進んでいく季節に追いついていくには巻きを入れる必要がありそうです・・・

・ ・ ・ ・ ・

さて、お話は7月下旬の白馬岳に戻ります。雪渓を過ぎてから主稜線にかけては高山植物のお花てんこ盛り(^^) 前日までの雨が去った後の青空と相まって、別世界的な楽園感をたっぷり味わえました。

下のカット、画面左上端に白馬岳頂上宿舎(この付近に二軒ある山小屋のうちのひとつ。郵便局があることでも知られます)の建物が写っています。そのすぐ上(画面外)に大きな雪田が残っていて、その雪解け水が沢を伝ってサラサラと流れながらあたりをうるおし、高山植物を育んでいる・・・のだと思います。


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白馬岳頂上宿舎付近 2015/7/25 (ブレてますね、すいません。実はすごい強風だったんです、と言い訳(^^;))


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白馬岳頂上宿舎付近 2015/7/25


イワオウギとミヤマシシウドの白、オタカラコウの黄、ハクサンフウロの赤。黒い岩稜と緑のハイマツ。青い空、白い雲。


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白馬岳頂上宿舎付近 2015/7/25


青系の花はお花畑の群生には入らず、たいてい孤独に咲いています。なんでだろ??


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ミヤマオダマキ 白馬岳頂上宿舎付近 2015/7/25


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チシマギキョウ 白馬岳頂上宿舎付近 2015/7/25


ウルップソウ(^^)/ この季節に来ると茶色いブラシのような姿になり果てていることが多いので・・・やっときれいな花に出会えました。


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ウルップソウ 白馬岳頂上宿舎付近 2015/7/25


千島列島由来の名前を持つものが多いですね。千島は海岸近くでも気候が冷涼だったので生物の調査が早い時期に進んだ、からでしょうか?


続きます・・・

2015-09-23 : : コメント : 8 :

初秋の林で

長い長い雨と大規模な水害の後、やっと晴天に恵まれました。既に暦は9月中旬。長野の高原あたりで緋色のクジャクチョウを見たい衝動に駆られもしましたが、今日は近場の林をぶらりと歩くことにしました。

足を踏み入れると出てきたのが、コムラサキでした。会う約束はしてくれないんだけど出合い頭に遭うチャンスはある、たとえていえばそんな感じのむつかしい子で、前回至近距離で見たのはたしか安曇野のわさび田の道端で吸水している個体だったか。カメラを持ち合わせないときに突然現れるので、なかなか写真に撮ることができないでおりました。

今日はゆっくり遊んでくれました(^^) 気温が下がってチョウが全体に元気を失ってくるこの季節は、撮りやすい時期です。

翅が角度によって驚くほど美しい青紫色に輝きます。


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コムラサキ 東京都内 2015/9/12


コムラサキには欧州に亜種がいて、ドイツ語でSchillerfalter(Schiller(シラー)とは光線の具合で色が様々に変化すること。幻色蝶とも訳されるようです)といい、以前ちょっと(こちらで)ご紹介したフリードリヒ・シュナック著「蝶の生活」にも登場します。以下、引用です。

・・・千夜一夜物語の宝石のきらめきか? 森に眠る魔術師が魔法の宝石を撒き散らしたのか? この山は紫水晶の砕け落ちるあの・・・その紫水晶が路上に転がり落ちてきたのだ・・・
(フリードリヒ・シュナック著 岡田朝雄訳「蝶の生活」(岩波文庫)より)


そして下は今年の春、ニューヨークを去る少し前にブロンクスのニューヨーク植物園で買ったグリーティングカードのチョウ柄(一部抜粋)。ロゴからするとロンドンの自然史博物館の商品で(ニューヨークではこの植物園以外で売られているのを見たことがありません)、ヤマキチョウやキベリタテハの上に大きく描かれているのが欧州のコムラサキです。美しいチョウを美しいと思うのは洋の東西を問わず、です(^^)


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グリーティングカードより


コムラサキが飛び去ってしまった次に現れたのは外来種、アカボシゴマダラ夏型。今日最も多く目立って飛んでいたチョウでした。ステンドグラスのような美しい翅。


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アカボシゴマダラ 東京都内 2015/9/12


林の中ではミンミンゼミやアブラゼミもまだまだ頑張って声を張り上げておりましたが、ツクツクボウシが目立つようになるともう秋です。ヒガンバナも咲き始めておりました。


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東京都内 2015/9/12


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東京都内 2015/9/12


2015-09-12 : チョウ : コメント : 8 :

盛夏の白馬・3

今年は雪渓のルート上に大きなクラックがなくて歩きやすく、またほんとに雪の多いシーズンだなあという印象でした。前日の大雨から回復しつつあった天候も幸いして、白雪と青空のコンビネーションをたっぷり楽しめました。

空気中の水分が雪で冷やされて凝結し、風に吹かれて舞い踊るんでしょうか。ほんの一瞬の出来事でした。


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白馬小雪渓付近 2015/7/25


大きな雲の影が巨大な雪面に投影され、標高2,500mの強い風に押されて足早に動いていきます。


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白馬小雪渓付近 2015/7/25


雪渓を過ぎると地形が次第に平坦に、景色が一層のびやかになってきます。主稜線まであと少し、このあたりからしばらくが今日のハイライトです(^^)


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白馬小雪渓付近 2015/7/25


2015-09-05 : : コメント : 4 :
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Author:椿の茶屋
そうなったら、瞬間に向かってこう呼びかけてもよかろう。留まれ、お前はいかにも美しいと。

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