空飛ぶサファイヤ

6月中旬に楽しませてくれたハンノキ林のミドリシジミはシーズン終盤にさしかかっている頃でしょうが、少し遅れて山地性のゼフィルス(この季節に発生するシジミチョウの仲間)が盛期を迎えます。今日28日(日)の関東地方は朝から晴天に恵まれ、これはチャンスかもっ?と早起きして山へ行ってきました。

風通しの悪い支尾根の道を汗だくになって登ること1時間あまり。ポイントに着いたら目論見通り、青緑に光るやつが、あっちでピラピラ、こっちでピラピラと元気よく飛んでました(^^) ただし、テリ張り(縄張りを主張する行動)をするので、止まる位置が高いうえに、ちょっとでもほかのチョウが近づくとスクランブル発進して追いかけまわします。小さい割に気の強いやつ。そして、いい角度でなかなか撮らせてくれないカメラマン泣かせのチョウ。


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オオミドリシジミ(オス) 東京都内 2015/6/28


午前中の陽光を受けて青く光ります。ミドリシジミのときは空飛ぶエメラルドと勝手に名前を付けましたけど、こいつは空飛ぶサファイヤですな。


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オオミドリシジミ(オス) 東京都内 2015/6/28


ただ、翅に傷の入った個体がほとんどでした。もう一週間早く来るべきでした。


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オオミドリシジミ(オス) 東京都内 2015/6/28


この子たちのきれいな写真を撮るには、運勢の味方も必要かもしれません。また来年チャレンジってことで。


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2015-06-28 : チョウ : コメント : 2 :

アジサイ咲く岬

朝風呂を浴びてさっぱりした、大分の二日目。本当は、まだ訪れたことのない<荒城の月>の街・豊後竹田へ行きたかったのです。それがかなわずに、大分市の少し東にある海に面した町・佐賀関を目指しました。昔は日本鉱業の銅精錬で知られておりましたが、今ではそれにもまして<関アジ・関サバ>です(^^)

古い町並みを横目にやり過ごし、対向車が来ないことを祈るような細い山道をしばらく走ると、その終点は豊後水道に突き出した岬。一面にアジサイが植えられ、ちょうど見ごろを迎えていました。売店の人いわく、数日前に新聞でも紹介されたそう。


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関崎(佐賀関) 2015/6/7


目の前は豊後水道。その向こうは四国・愛媛県。佐田岬半島の突端にある佐田岬灯台が小さく、白く見えます。いつか行ってみたいと思いながら果たせていない、遠くて行きにくい場所です。


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関崎(佐賀関)より豊後水道を望む 2015/6/7


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2015-06-27 : 自然 : コメント : 4 :

朝の銭湯

古い建物が現役で使われている銭湯を見かけると、つい入りたくなります。というわけで宿を早朝抜け出し、別府の市営銭湯・竹瓦温泉へ。既に人が三々五々集まって来ていました。

この町はほとんど空襲を受けなかったのでした。だから市街地の道路が狭くしかも入り組んでいて分かりにくいかわりに、こういうものも残っているのでしょう。昭和12~13年の築だそうです。


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竹瓦温泉 別府市内 2015/6/7


番台でお金を払い、男湯の扉を開けると、脱衣場は窓開け放し(笑) 熱い風呂を浴びて爽やかな、初夏の朝でした。


2015-06-24 : :

九重山にて・2

自分はゆっくり行くからお前は頂上まで往復して来いという父の言葉を胸の中でかみしめながら、馬力を上げてラストの坂を登り、ほどなくして久住山頂に着きました。北側の空は晴れ上がり、目の前に連山とそして空を行く雲の影が広がります。この山そのものだけではなくて山裾に広がる各高原についても言えることですが、この雄大さが九重の大きな魅力、と思います。


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久住山頂上にて 2015/6/6


山頂から少し下りたところ。正面にはどっしりした山塊の三俣山。一度見たら忘れない類の印象を与える姿。大きめのザックを背負った若い二人組はここから右へ折れて中岳(現在の最高峰)を通り、山小屋や幕営地のある坊がツルのほうへ行くんでしょうか。翌日も雨は降らなさそうでしたから、想像ですけれどもきっといい山行になったでしょう。


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空池付近にて 2015/6/6


再び父と出会って、今度は来た道を戻ります。ゆっくりと。


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西千里浜にて 2015/6/6


傾きかけた午後の陽射し。疲れた子どもはお父さんに抱かれたり、肩車されたり。登山者それぞれ、今日一日の楽しい思い出を胸に抱いて、牧ノ戸峠の登山口へと歩いてゆきました。


2015-06-21 : : コメント : 4 :

九重山にて・1

九重山行、ミヤマキリシマで空振りした話の続きです。ところで、この山は連山全体を九重、主峰を久住と呼び分けるのが従来一般的でした(山の名前としての読みはいずれもクジュウです)。この使い分けをめぐっては長い対立の歴史があるそうで、最近は場合によりひらがなで「くじゅう」と書くこともあるみたいですが、上に記した伝統的と思われる呼び分け方に従ってここでは書きます。

・ ・ ・ ・ ・

さて、今回は実は親子登山。親子といってもこれまでの山行記に何度か登場させたうちの子どもではなくて、父です。この九重山は、椿の茶屋が小さい頃、はじめて登山らしい登山をした場所です。ニッカボッカにキスリングのいかにも山男・山女的なスタイルがまだ多かった、70年代のこと。ここで父に登山のイロハを仕込まれたのでした。子ども心にこんな汗くさい恰好はいやだなあと思いながら(笑)

それから約40年たった今、年をとった父の歩行にあわせて他の登山者に道を譲りながらゆっくりと歩きます。下の涌蓋山(ワイタサン)は、何度も誘われたのですけど、結局同行する機会のなかった山でした。登山道の要所要所の光景を前にして、古い記憶が頭の中によみがえってきます。


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扇ヶ鼻付近から沓掛山・涌蓋山方面を望む 2015/6/6


画面左下から右上へとなだらかな道をたどります。バックは星生山(ホッショウザン)。青空がのぞいて、暑くなってきました。登山者は列をなして久住山方面へと歩いていきます。


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扇ヶ鼻分岐付近から星生山を望む 2015/6/6


根子岳(阿蘇山)の特徴的なシルエット。


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扇ヶ鼻分岐付近にて 2015/6/6


さらに一登りすると、主峰・久住山のとがった頭が見えてきます。椿の茶屋の足で、山頂まであと20分ほどです。


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久住分れ付近より久住山 2015/6/6


意外に写真の枚数が多かったもんで、九重連山がもう一回続きます(^^)


2015-06-14 : : コメント : 4 :

空飛ぶエメラルド

旧ブログを始めた5年前からずっと狙っていたのですけど、なかなか撮影チャンスに恵まれなかったミドリシジミ。自分では<空飛ぶエメラルド>と勝手に呼んでいます(^^;) 年によって発生数にムラがあるらしく、2011・12年は不作が続き、そしてアメリカにいた2年間はおあずけで・・・しかし今年は「大発生!」と聞きつけ、ここ数日間心の中でニンマリしておりました。

このチョウの撮影は早朝が勝負。眠い目をこすりながら、ハンノキ林の生息地に向かいます。先客の皆さんいわく先週に比べて減ったとのことです(ピークは過ぎたのでしょう)が、それでもそれでも、椿の茶屋が小躍りするのに十分な数は飛んでました(^^)

開翅した真上から見ると控えめな青緑色。これでも十分きれいです。


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ミドリシジミ(オス) 埼玉県内 2015/6/13


側面や前部から撮ると、角度によって青や緑に輝きます。こりゃたまらん(^o^*)


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ミドリシジミ(オス) 埼玉県内 2015/6/13


チョウの翅の表面が、入射角によって特定の波長の光だけを強く反射するようになっているってことでしょう。規則正しく並んだ鱗粉の表面に微細な縞か格子のような構造が刻まれているんだろうと思います。


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ミドリシジミ(オス) 埼玉県内 2015/6/13


以上はオス。メスの翅は何種類かありますが、さっと一筆下ろしたような青紫色の紋が光ります。


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ミドリシジミ(メス) 埼玉県内 2015/6/13


今日は撮影者の数に対して十分な数のチョウがいたってこともあるんでしょうけど、譲り合って気持ちのよい撮影ができました(^^)



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2015-06-13 : チョウ :

紅に燃ゆる・・・はずだったんですが

所用のため訪れた九州の大分県で土日を過ごしてきました。しばらく大分ネタでいきます(^^)

この季節、九州の山といえばミヤマキリシマの開花。ご覧のような洋紅色をした小ぶりの花をつけるツツジの一種で、霧島、阿蘇、雲仙、そして今回訪れた九重などの火山に自生します。


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ミヤマキリシマ 九重連山 2015/6/6


そしてこの花の何がすごいかと申しますと、山全体をこの色で覆わんばかりに咲き乱れること。遠目に見ると、山肌が染まるのです(後述しますように、下のカットはショボい例ですが)。中部山岳などでみられるレンゲツツジとはまた違った華やかな雰囲気になります。


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星生山(九重連山) 2015/6/6


6月最初の週末は九重連山の山開き、しかも例年ならばこの花の真っ盛り。登山客がわんさと押し寄せるのでありまして、したがって登山口付近は路上駐車でいっぱいになります。さらにしかも、6日(土)は晴れの天気予報でした。椿の茶屋は(この時点では)気合十分、山道具一式をレンタカーに積んで、真っ暗な山道をひた走り、牧ノ戸峠登山口の駐車場に午前4時に着きました。これはちょっとやり過ぎでしたが、でも午前7時頃には満車札止めになってました。

で、登り始めたんですが・・・

あれっっっ・・・花が少ない・・・木が茶色っぽくなってる・・・(涙)・・・

ほかの登山者の皆さんは、病気説、害虫説など口々に唱えておられました。何が本当なのかは調べておりませんけれど、ミヤマキリシマは年によって当たりはずれがあるのも事実です。まあ仕方ないや、と、少ない花を少しでも多く見せる作画に集中することにしました(^^;)


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久住山と中岳の鞍部付近にて(九重連山) 2015/6/6


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湧蓋山を望む 扇ヶ鼻付近(九重連山) 2015/6/6


続きますっ(^^)



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2015-06-08 : : コメント : 6 :

ヤマボウシのオーケストラ

この季節、高尾の山中ではヤマボウシが大きな枝いっぱいに真っ白な花をつけています。風が吹くたび、そろって右へ左へと頭を揺するヤマボウシの花たち。風と花が織りなすハーモニーのように見えました。

(いささか無粋な補足ですが念のため・・・厳密には、白いのは苞(蕾を包んでいた葉っぱ)でありまして、その真ん中付近の球のようなやつが花だそうです)


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ヤマボウシ 一丁平(高尾山~小仏城山間) 2015/5/30


所用のため、予約投稿で失礼します(^^)


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そうなったら、瞬間に向かってこう呼びかけてもよかろう。留まれ、お前はいかにも美しいと。

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