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大杉谷から大台ヶ原へ・3


翌朝は快晴。小屋の朝食は5時半からといわれていましたが、5時過ぎには準備ができたらしく早めに食べさせてくれました。準備運動をして、大杉谷沿いの登山道を再び歩きます。

何やら趣のある小滝が現れました。深い谷にはまだ太陽の光が下りてきません。


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七ツ釜滝下流(大杉谷) 2019/5/4


と思ったら、数が増えていきます(笑) これが日本の滝百選にも選ばれている、七ツ釜滝でした。段を作って流れ落ちる滝、好きです。故郷広島の三段滝を思い出します(水害のせいで二段になってしまってからもう久しいですが)。いや、滝そのものもさることながら、渓谷をなしている両岸の切り立った岩壁がいい風景を作っています。ただし道が一番エグいのもこの付近で・・・この滝を過ぎたあたりでしたが、高度感のある垂直な岩壁を引っかくようにして片洞門の道を作り、しかもそれが滑りやすい岩の急坂ときています。死亡事故が最も多いのもこの七ツ釜周辺だとか。


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七ツ釜滝(大杉谷) 2019/5/4


七ツ釜の難所を過ぎると、大杉谷を長年にわたって通行不能に追い込んだ大崩落の現場。折り重なった岩の上に道がうまくつけられているため、見た目よりも歩行は易しいのですが、巨岩が豆腐のようにちぎれてゴロゴロしているさまはなかなかの迫力。


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大崩落地(大杉谷) 2019/5/4


大崩落地を過ぎるとすぐに光滝です。足を滑らせるのが怖い上に、こういう滝が次から次へと現れるので、ぜんぜん退屈しません(笑)


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光滝(大杉谷) 2019/5/4


続きます。


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2019-05-18 : : コメント : 1 :

大杉谷から大台ヶ原へ・2

シシ淵を過ぎると峡谷は険しさを増します。深く垂直に切れ落ちたところは高巻きしますから、標高差数十メートルを登ってまた降りてを頻繁に繰り返すようになります。片手を鎖に添え、滑らないように足の置き場を確認しながら、一歩ずつ。これはニコニコ滝。シシ淵から渓谷の奥に見え隠れしていた滝です。


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ニコニコ滝(大杉谷) 2019/5/3


平等嵓という巨大な岩壁が行く手の右側(左岸)に現れました。ここは吊橋で反対側に迂回します。アンタどこからどうやって落ちてきたのよ、と思うくらいの大岩が谷にゴロゴロ。


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平等嵓(大杉谷) 2019/5/3


やがて、この日のねぐらが見えてきました。登山口からここまで約4時間。意外に疲れる道でした。やれやれ。


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桃ノ木山の家(大杉谷) 2019/5/3


この小屋が完成したのは昭和15年。雑誌「旅」にあった岡田喜秋氏の前掲記事によれば、この小屋ができるまでは、大杉谷に入ることは命懸けであったとか。昭和6年の探検記録には魔の大杉谷という題がつけられ、その背後には、大台ヶ原の裏側って何があるんかなあー? という関西人の関心があった、との旨が述べられています。


続きます。


2019-05-12 : : コメント : 2 :

アオバセセリ



美しい翅を持つがゆえに、網を持った人間に追い回されます。この子もつかまってしまいました。


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アオバセセリ(メス) 東京都内 2019/5/11


2019-05-11 : チョウ : コメント : 2 :

大杉谷から大台ヶ原へ・1



以前、「旅」という雑誌を日本交通公社が出していました。その創刊750号記念「いま日本の秘境100・残しておきたい心の”旅先”」という号(平成元年9月号)が手元に残っていて、岡田喜秋氏(元「旅」編集長にして紀行作家、最近著書数冊復刊あり)が「三十年ぶりの大杉谷・大台ヶ原」という記事を姉崎一馬氏撮影の写真付きで寄せておられました。久しぶりに本棚から引っ張り出したその雑誌を眺めていて、そういえば大杉谷には昔から怖れのような憧れを抱いており、いつか一度は行ってみたいと心ひそかに思っていたのだと記憶をよみがえらせました。

紀勢本線三瀬谷駅からマイクロバスに乗り、終点の大杉峡谷登山口で下車。水力発電所脇の門をくぐって登山開始です。のっけから岩壁を切り欠いて開いた頑丈な鎖付きの道。大杉谷の岩は濡れると滑りやすく、転滑落事故が多いと昔から聞かされておりました。そこで岡田氏の記事いわく、昭和54年9月の吊橋落下事故を機に翌55年から58年まで通行止めにして「改めてすべての吊橋を架け替え、同時に、絶壁にちかい崖の中腹の道には、鎖をつけることにした」、「1メートルの長さの鉄棒を90cmも(崖に)打ち込んで、鎖を支えている。その工事は1日に3本しか取り付けられなかった」のだとか。なお、吊橋事故の裁判は最高裁までもつれ込み、三重県の責任が一部認められて、その後全国的に登山道の過剰整備が行われるようになった・・・ともいわれます。


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大杉峡谷登山口(宮川第三発電所脇) 2019/5/3


最初のうちはまあ普通の谷。


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大杉谷 2019/5/3


1時間ほどで最初の大滝が現れました。これだけでも大した眺めですが、まだまだこんなものでは。ちなみに岡田氏は上の記事で、前回(昭和31年)に比べてこの滝の水量が減ったように思われることにふれ、滝の上流部での林道建設や営林署による密伐に言及しています。なるほどそういう視点があるのか・・・ただ歩くだけでは考えもつきませんでした。


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千尋滝(大杉谷) 2019/5/3


発電所から2時間半あまりでシシ淵に到着。大杉谷の絶景スポットの一つで、河原に降りることができます。雨や霧にけむるときなどはさぞや幽邃な眺めでしょう。椿の茶屋は横画面にしましたが、岡田氏と姉崎氏はどちらも縦位置に構えたようです。奥に見えるのはニコニコ滝。


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シシ淵(大杉谷) 2019/5/3


続きます。


2019-05-06 : : コメント : 0 :

荒島岳転じて越美北線

連休直前、福井を訪れたときのこと。行ったついでに荒島岳に登ろうと考え、登山口を目指しましたが、日本海側に低気圧があったせいで天候はグズグズ、登山口には椿の茶屋ただ一人。雨にけむるブナの原生林もオツではないか?とも思いましたが、土地勘のない山だしぃ、また来ればいいしぃ、と弱気の虫が勝ってしまってアッサリ撤退。

登山口には山開きを告げるポスターが貼ってありました。本格的な山登りを楽しんだ上にギフチョウの舞い踊りまで見られるとは、なんと贅沢な一石二鳥! これはいいことを知りました(^^)


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荒島岳勝原登山口 2019/4/26


山には登れませんでしたが、奥越前の山や谷を彩る新緑の美しさに見とれた一日でした。そして最後に(笑)たまたま見つけたハナモモ満開スポットにて。


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越美北線 福井発九頭竜湖行き727D 勝原駅 2019/4/26


後で調べてみるとこの駅はかつて越美北線の終着駅でありました。構内が広々しているのはそのせいか、と納得。


2019-05-06 : 鉄道 :
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Author:椿の茶屋
そうなったら、瞬間に向かってこう呼びかけてもよかろう。留まれ、お前はいかにも美しいと。

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